関連を表す矢印には気を付ける

我々は物事の概要を伝える場合に、よく概念図を利用します。
例えばシステム全体図、サーバーとクライアントの関係、クラスAとクラスBの関連などです。
この時関連を表すのに矢印をよく使いますが、図を描くときにも読むときにもとても注意が必要です。

例えばクラス図においては、
A→B はAがBを知っている場合に使いますが、その逆はありません。
同じようにして、
例えばモデルと画面の分離アーキテクチャMVVMを表現すると、V→VM→M となります。
上の2つの例は参照と言い換えることができます。

MVVMを説明する図で V⇆VM⇆M と表現されている場合もあります。
この場合は単にVとMが直接繋がっていないことを強調している場合もあれば、
単純なデータの流れを表しているとも考えられるし、
イベントまで考えると、VはVMを知っているし、VMはイベント発行側なのでVへの参照を持つので、
これもやはり参照を表した矢印と考えることもできます。

大切なのは何を表現しようとした矢印なのかをしっかり考え、
1つの図の中で、参照とデータのような意味の異なる矢印を使わないようにすることです。

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