C#11と12の機能いくつか

本日から弊社のメインとなる案件のプロジェクトにて
使用可能なC#のバージョンが12まで引き上げられました。
(今までは9や10でした。)
使用可能になった11と12の機能にさらっと目を通して来たので、
知らなかった便利そうな機能や使ってみたかった機能を4つほど紹介してみます。

1. 生文字列リテラル

string longTxt = """
    toooooooooooooooooooo...
        looooooooooooooooooong...
            teeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeext...
    """;

文字列をダブルクォーテーション3つで囲うことで、
エスケープなしで改行や特殊記号などを含めた生の文字列を
ソース内に直接記述可能となるそうです。
改行を含んだ長文の文字列の可読性が改善されてかなり便利そうなのですが、
社内ツールの英語化用日本語抽出ツールに対応が必要になりそうなのは懸念点です。

C# 11 の新機能 – C# ガイド – C# | Microsoft Learn

2. コレクション式

List<int> No = [1, 2, 3];

リストなどのコレクションの値をpythonのような構文で
簡潔に作成できるようになったようです。
毎度冗長だな、、、と思いながら書いていたのでありがたいです。

C# 12 の新機能 – C# ガイド – C# | Microsoft Learn

3. ファイル修飾子

file class LocalObject { }

可視性を記述されたソースファイル内に限定する修飾子です。
ファイル外のクラスとは名前の競合も起こらないので、
そのソースでしか使用しないちょっとしたクラスを定義するのに便利そうです。
使ってみたかったのでうれしいです。

ファイル キーワード – C# reference | Microsoft Learn

4. usingによるタプルのエイリアス

using AtoF = (int A, int B, int C, int D, int E, int F);

usingによりタプルに名前を付けることができます。
何度か登場して冗長に感じるもクラスにするほどではないタプルを
省略して書けるので便利そうです。
使いたいことが今まで何度かあって、
その度に言語バージョンに泣かされていたのでこれもうれしいです。

タプル型 – C# reference | Microsoft Learn

以上です。
他の機能も含め新機能使っていきたいです。

コメントを残す